1998年11月22日日曜日

デスク手帳 「しし座流星群」

「ピークは未明」。しし座流星群の見出しをつけ、にんまりしてしまった。〝夜の勤め人〟にとって、午前3時、4時は宵の口。雨のように降る星をたっぷりと拝める。見上げれば、満天の星。さて、願い事は何にしよう。
 世界経済の好転か、つつましく家内安全?。いや、ここは欲を張って「買った宝くじが大当たり」なんて…。
 途端、星ならぬ冷たい滴が空からぽつり。18日午前0時20分のことだった。それでも未練がましく1時間おきに、庭に出てみたが、ついに1個の星すら見られずじまい。
 「男、男、男って祈ろう。1つくらい当たるかも」と大っぴらに騒いでいた同僚の女性社員たち。物見やぐら越しのアングルを狙い吉野ケ里まで足を運んだ写真部員、一家3代で多良岳に登った高校時代の級友…。みんな本当にお疲れさま。
 でもまあ、不景気な現実を忘れ、寒さや睡魔と戦いながら一夜、ロマンを追ったのは、それなりにステキな思い出になるはず。たとえ、ささやかな欲と2人連れだったとしてもだ―。

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