1995年7月23日日曜日

デスク手帳 「紙面が狭い」

今年は、のっけから大震災、オウムと〝超〟大事件のダブルパンチ。特に後者は「現在進行形ノンフィクション」で、紙面から外せない。その結果、どうしてもほかの事件が割を食う。気になっているのが殺人事件の多発。しかもほとんどがバラバラで、凶悪化している。
 地震も多い。連日のように列島のどこかしらで、震度3、4クラスが発生しており、不気味だ。それが紙面に載せられない。せいぜいベタ(一段)記事だ。少年たちのいじめ、自殺なども依然、後を絶たない。外国人の犯罪が急増しているのも気にかかる。
不景気、異常気象、だらしない政治。このため世相が暗い。そういえば電気をストップされたため亡くなった気の毒なお年寄りもいた。
 特に社会面は世相を映し出す鏡。これらをすべて伝えたいのに、できないもどかしさ。「地ダネ優先を」「原稿が長過ぎる、全国や世界のニュースが入らん」。毎日の報道部と整理部のやりとりは、ついつい声高になりがち。いかん、こんなときこそ私ぐらい冷静にならなければ…。

0 件のコメント:

コメントを投稿